最先端のデーターベース技術を実践し、希少価値を高める。拡大期の「PayPay」でDBAとして働く魅力

2018年6月に誕生したキャッシュレス決済サービス「PayPay」は、2020年7月に3,000万ユーザーを突破、国民の約4人に1人が使うサービスに成長しました。

1日あたりのトランザクション数は2018年6月の設立から約50倍に達するなど、扱うデータ規模も急拡大する同サービスを支えるのがDBAです。

今回は株式会社PayPayプラットフォームチーム DBAの中村弘平さんに、PayPayにおけるDBAの役割からやりがい、今後実現したいことについて伺いました。

中村 弘平(なかむら こうへい)
PayPay株式会社
Product本部 platformチーム DBA

前職の某石油開発会社ではORACLE、ゲーム会社ではMySQLの運用管理を経験。
2019年10月にPayPay株式会社入社。
現在、DBAとしてRDS Aurora/MySQLを中心に活躍中。

「管理するだけ」ではないDBAを目指してPayPayへ

—初めに、PayPayのDBAがどのような業務を担当しているのか教えてください。

基本的にはデータベースのマネジメント、運用、インプルーブメントですね。PayPayは、各コンポーネントごとにチームが分かれており、それぞれが個別のデータベースを持っています。DBAは各チームの状況に応じ、新しいデータベースの設置や既存データベースのパフォーマンス改善を行います。他にはデータベースの監視やパフォーマンス環境・テスト環境の検証なども担当します。

—PayPayに入社する前からずっとDBAのような仕事をされていたのですか?

新卒入社したSIerでは、石油会社の経理システムで7年くらいOracleのデータベースに関する業務に携わっていました。その後、Oracle以外のデータベースの知識をつけたくなって。前職ではエンタメ系のサービスでMySQLとOracleのDBAとして働いていました。

—そこからPayPayに入社を決めたのはどのような理由だったのでしょうか?

前職で経験を積むなかで、ただ管理するだけのDBAではなく、より幅広くデータベースを扱えるDBAになりたいと考えるようになったんです。また、徐々にクラウドベースのデータベースがトレンドになっている様子をみていると、新技術に挑戦したい気持ちも湧いてきて。よりチャレンジの幅を広げられる環境を探すなかで、PayPayにたどりつきました。

—新たなチャレンジを求めてPayPayを選ばれたのですね。実際に入社して、求めていた環境だと感じられていますか?

チャレンジには事欠かない環境ですね。開発スキルで言えば、データベースの運用や改善作業を自動化する際など、自分でスクリプトを書く場面もあります。
また、プラットフォームチームには、データベースサイド以外にアプリケーションサイドから来ているメンバーもいます、彼らとコミュニケーションを取るなかで、アプリケーション側がどのように開発をしているのかについても理解が深まっているように感じます。

—その他にもチャレンジだったことがあればお伺いしたいです!

PayPayではTiDBとAmazon Auroraを使っているのですが、私はどちらも経験がなかったので、クラウドベースのデータベースのノリや運用のスピード感を掴むのに初めは苦労しましたね。ただ、プラットフォームチームのメンバーは領域を超えて助け合うカルチャーがあり、積極的にサポートしてくれました。また、オンボーディング資料もとても充実していたので大変助かりました。

チャレンジできる環境であると同時に、チャレンジする人を支えてくれる環境でもあると感じています。

最先端の技術を取り入れ、DBAとして市場価値を高められる

—技術的な挑戦をしたかった中村さんにぴったりな環境ですね。そんなPayPayでDBAとして働く面白さはどこにあると考えていますか?

まだPayPayはサービスをローンチしてから2年。これから扱うデータ量もどんどん増えていく見込みです。データ規模が急拡大していくなかでどのように対応していくのか。そこに携わることができるのはDBAとして得難い経験だと思います。

また、PayPayが使っているTiDBは国内外で注目を浴びている一方、まだ日本では使っている企業が少ない。新しい技術に関心のあるDBAなら、このタイミングで一定規模のサービスで実践して理解を深められるのは面白いと思います。

—DBAとしての市場価値も高められそうですね。

そうですね。今TiDBを使えるようになっておくと希少価値は上がると思います。

そもそも、DBAという仕事を専門に扱っているエンジニアの数は少ないんですね。少ないにもかかわらず、最近はSREに加えて、データベースの開発と運用保守に特化したDBRE(Database Reliability Engineering)といった新たな職種も出てきています。データベース周辺は今後も新しい技術が出てきて、職種も広がっていくはず。その点でもPayPayでDBAとして経験値を積めるのは良い選択ではないかと感じます。

—技術面以外で、PayPayに入社する魅力としてどういった点があると思いますか?

35ヶ国から集った多様なメンバーと働けることですね。仕事への向き合い方や価値観の違いから学びが沢山あります。

例えば、印象的だったのが「失敗」に対する捉え方です。日本以外の国にルーツやバックグラウンドをもつエンジニアは、失敗を悪だと捉えず、次の学びにすれば良いと前向きに捉えている傾向がある気がします。日本で生まれ育ったエンジニアだと慎重になってしまう場面でも思いきってトライする姿を見てきました。そうした違いから良いなと感じた部分は取り入れていきたいですね。

また、英語を仕事で使えるレベルまで習得したいと思っていたので、語学を学べる環境が整っているのも魅力ですね。日頃から英語を使うシーンは無数にありますし、「ENGLISH BOOT CAMP」と呼ばれる英会話クラスも毎日開講しています。前職まで仕事で英語を使ったことがない人でも、入社して1年後には面接官として簡単な質問ができるようになっている人もいて、自分も頑張ろうと思いますね。

DBAとしてジョインするなら“今”が最善のタイミング

—技術面だけでなく、文化や語学の面でも学びの多い環境なのですね。そうした環境で、今後DBAとして実現していきたいことを教えて下さい。

データベースの性能や使い勝手と同じくらい、セキュリティをいかに担保するかを追求していきたいですね。そこをしっかりマネジメントできていないと、いずれ大きなインシデントに繋がる可能性がある。例えば、ディベロッパーが調査のためにデータベースを触る際に思わぬ操作で影響が出るといったことが起きないよう、管理方法を充実させていきたいと思っています。

あとはコスト面ですね。データ量に対して的確なサイズを見極められているのか、無駄なお金を使っていないか。その辺りも今後スケールするなかで課題になってくるでしょうし、注力していく予定です。

—最後に、PayPayへの応募を検討しているエンジニアに向けてメッセージをお願いします。

DBAとしてジョインするなら“今”が最善のタイミングだと思います。サービスとしてぐっと伸びているし、改善の余地も大きい。

また、今後は大規模データを活かして、新たな価値をユーザーに届けていくためのサービスも検討しています。技術的に新しいチャレンジを求めている人にとっては申し分のない環境だと思います。

ひょっとすると「多国籍チームで働いた経験がないし…」と尻込みする方もいるかもしれませんが、チャレンジスピリットさえあれば乗り越えられると私自身も実感していますから、ぜひ前向きにジョインを検討してくれたら嬉しいです。

—ありがとうございました!