技術力さえあれば国籍もバックグラウンドも問わない—「PayPay」の多様性溢れるエンジニア組織で働く意義

ソフトバンク株式会社とヤフー株式会社の合弁により2018年6月に設立されたPayPay株式会社。同社の展開するキャッシュレス決済サービス「PayPay」は2020年7月時点で3000万ユーザーを突破、導入店舗も230万ヶ所に達しました。

国内トップの認知度・利用率を誇り、キャッシュレス化の先頭に立つPayPayには、国籍もバックグラウンドも様々なメンバーが活躍しています。

今回はPayPayを代表する若手エンジニアであるBFF (Backend for frontend)チームテックリードの長谷川哲也さん、プラットフォームチーム バックエンドエンジニアの新井悠さん、採用チームの金村ゆきえさんにエンジニアチームの特徴や多様性あるメンバーと働くやりがいについて伺いました。

長谷川 哲也(はせがわ てつや)
PayPayプロダクト本部 テクノロジー2部
BFFチーム テックリード

2019年 東京大学大学院 学際情報学府にて修士号を取得。
ヤフー・ジャパンに入社後、7月よりPayPayに出向配属。
BFFチームでのエンジニア職を経て、2020年4月より現職。

新井 悠(あらい ひろ)
PayPayプロダクト本部 テクノロジー2部
プラットフォームチーム

青山学院大学理工学部情報テクノロジー学科卒業。
2017年ヤフー・ジャパンに入社。
2018年12月よりPayPayに出向配属後、2020年4月よりPayPayに転籍。

金村 ゆきえ(かねむら ゆきえ)
人事部

カナダの大学を卒業後、人材系企業、日系エンタメ、外資コンサル・ITスタートアップを経て現職。PayPayには2019年7月に原籍人事第2号として入社。
PayPayでは海外・国内エンジニアの採用、採用・人事制度設計、エンジニアの何でも屋さんを担当。

決済アプリから、生活のすべてを担うスーパーアプリへ

—まずは、2018年6月の設立から2年で急成長を遂げているPayPayについて、現状認識を教えてください。

金村さん:
まだまだ土壌をつくっている段階だと捉えています。現在のユーザー数や導入店舗数の伸びを更に加速させ、日本全国で利用されるインフラとしてPayPayを育てていきたいです。

—日本中に広げていくために、事業面ではどのような戦略を描いているのでしょうか?

金村さん:
「決済アプリ」から「生活にまつわるすべての活動を行えるスーパーアプリ」への発展を目指しています。金融サービスや公共料金・税金の支払い、個人間送金など利用できる機能を拡充させていく予定です。

サービス拡大の先には、様々なビジネスチャンスの可能性があると考えています。例えば、将来的に給料をPayPayで受け取れる仕組みなど。2018年、厚労省がデジタルマネーでの給与受け取りを可能にするよう規制を見直すと発表しました。まだ検討は続いているようですが、給料に関わらず、あらゆる物事がオンライン化していく流れは止まらないと考えています。そこで生まれるチャンスを確実に掴んでいきたいです。

—生活のインフラとなるようなサービスを支えるエンジニアチームの特徴について、採用チームの金村さんの目線から教えてください。

金村さん:
独立系のスタートアップに比べると、ビジネスへのプライオリティとコミットメントが非常に高いと考えています。優れたプロダクトを開発するのは前提で、ビジネスとして成り立たせようとする意識が高い。エンジニアチームにも、営業と密に情報共有しながら、ビジネス課題をどう解決するかを思考できる人材が揃っています。

もう一つは多様性ですね。所属するエンジニアのうち6割くらいが外国人メンバーで、国籍やバックグラウンド、第一言語も様々です。

—6割もいらっしゃるんですね!

そうですね。PayPayでは技術力さえあれば国籍も第一言語も問いません。それよりも開発ではコンピューターサイエンスの知識が不可欠なので、そのベースがあるかどうかを重視して採用しています。

規模の大きいサービスゆえのやりがいとプレッシャー

—そんな多様性あるエンジニアチームに所属するバックエンドエンジニアの長谷川さん、新井さんにお話を伺います。まずはお二人の担当業務を教えてください。

長谷川さん:
BFF (Backend for frontend)チームでテックリードを担当しています。ビジネスサイドやPMから降りてくる案件のヒアリングから要件整理、最終的な品質担保まで責任を負っています。すべての重要案件が期日通りに、重大な事故なく、かつコードベースの健全性を損なわない形でアウトプットされるよう保証する仕事だと考えています。

新井さん:
プラットフォームチームでPayPayのインフラ側の開発や保守運用を行なっています。メンバーごとにメインで担当するコンポーネントは分かれていて、私は主にApache KafkaやAmazon ElastiCacheを担当しています。

—開発に携わるなかで特にやりがいを感じるポイントはどの辺りでしょうか?

長谷川さん:
国内トップのユーザー規模を持ち、生活のインフラを支える決済サービスに携わるやりがいは常に感じています。

特に新型コロナウィルスの感染拡大以降は、より社会的意義を感じるようになりました。例えば、客足が遠のいている飲食店に決済サービスやピックアップサービスを利用してもらうことで、PayPayがそういった飲食店に力添えできるかもしれません。

そうしたやりがいと同じくらい緊張感も感じています。PayPayは決済という基幹サービスであり、ブランドでもあります。細かい部分まで入念にチェックし、PayPayを使ってもらう楽しさや安心感を担保したい、ちょっとした不具合が、不信感につながってしまうのは避けたいという気持ちがあります。

—大規模サービスに携わるやりがいと表裏一体の緊張感があるのですね。新井さんはいかがでしょうか?

新井さん:
長谷川さんと同じく、大勢のユーザーを支えるサービスで技術的なチャレンジができる点にやりがいを感じますね。

また、PayPayはエンジニアの挑戦を後押ししてくれる環境だと感じます。やりたいと手を挙げれば、経験がなくても任せてくれる。私自身、少し前にPayPay全体のパフォーマンスを上げる短期プロジェクトでテックリードを担当する機会をもらって、プレッシャーを感じながらも強いやりがいを得られました。

世界中から優秀なエンジニアが集う環境で技術を磨く

—「挑戦を後押ししてくれる」以外のエンジニアチームの特徴はどのようなものがありますか?

新井さん:
世界中から集まった優秀なエンジニアと働けるのは特徴であり、魅力だと思います。技術を貪欲に学ぶ姿勢から日々刺激をもらっています。

長谷川さん:
その通りだと思います。全員がテックリードをできるくらいとにかく層が厚い。定期的に社内でナレッジシェアリングの会を開いているのですが、毎回ものすごく勉強になります。

どのメンバーとも互いにプロフェッショナルとして尊重し合い、フラットにコミュニケーションを取る文化があるので、とても働きやすいです。

何よりここで得た世界中のエンジニアとの繋がりは、彼らや僕がいつかPayPayを離れたとしても、後のキャリアで必ず活きてくるだろうなと感じています。

—逆にバックグラウンドが多様であるゆえの難しさなどを感じるときはありますか?

新井さん:
前職のときも外国の人と仕事していたのである程度は理解しているつもりでしたが、
共通言語が英語の中で仕事をするのはPayPayが初めての経験で、その中で最初はなかなかうまくコミュニケーションが取れなかったりして、もどかしさを感じる時もありました。
あとは、仕事のスタイルとかも結構違う人もいて、最初はなんとなくやりづらいかもしれないと思うこともありました。ただ、その中でも周りの同僚が本当にみんな優しかったので、段々と慣れていくことができました。

—そうした対話も英語で行なっていると思うのですが、語学的な壁を感じることはないのでしょうか?

新井さん:
社内には、技術領域やPayPayのサービスに詳しい通訳の方がいるので、サポートしてもらうこともできます。

とはいえ、通訳の方に支えてもらってばかりではいけないですし、個人的に英語力を伸ばしたい気持ちもあります。なので、可能な限り英語を使うようには意識していますね。

長谷川さん:
外国人メンバーのなかには日本語を話せる人も多いですよね。社内に日本語クラスがあるので、入社した頃はあまり話せなかった人がどんどん上達していて驚かされました。

新井さん:
その姿を見て自分も頑張らなければと励まされます。語学学習でも刺激をもらっていますね(笑)

ロードマップが無限に広がるサービスでチャレンジできる

—技術面でも語学面でも学習意欲の高いメンバーが揃っているのですね。そんな環境でお二人が今後達成していきたいことはありますか?

長谷川さん:
BFFチームとしては、今後PayPayアプリ以外にも色んなクライアントがバックエンドにアクセスするなか、各種のゲートウェイの持つロジックの共通化を進めていきたいですね。各クライアントが無理なく横展開させつつ、PayPayとして一貫したUI/UXを提供できるようなアーキテクチャへのシフトをリードしていきたいと考えています。

新井さん:
具体的に「これ」というわけではないのですが、今後さらに多岐に展開していくPayPayをインフラ側からしっかりと支えていけるように、引き続きインフラ領域を極めていきたいですね。

—最後にPayPayを検討している人にメッセージをお願いします!

長谷川さん:
PayPayには活躍している若手メンバーが多数います。新井さんが話していた通り、年齢問わず実力があれば任せてもらえる環境です。

ロードマップを見るとやりたいことは無限にあります。一緒に夢を持って開発に取り組める人と出会えたらと思っています。

新井さん:
知らない領域や技術にも思い切ってチャレンジできる環境です。そうした環境に興味を持ってくれる人にとってはとても良い職場だと思います!!

—ありがとうございました!